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第3回 アトピーに夏は保湿剤は使わない

当サイトご訪問の皆様、

こんばんは。

 

ミヤタ メディカル クリニック

院長 宮田 晃史

です。

 

今回は賛否頂けるテーマを

お伝えします。

 

日本の夏は北海道を除いて

湿度が高いので、

基本蒸し暑いです。

 

ですので、皆様汗だくです。

 

体内の水分が汗で出てくるし、

周囲の湿気がこびりつきます。

 

つまり夏の皮膚は、

「水びたし」

です。

 

水びたしの皮膚はむくみます。

 

長い時間お風呂やプールに

入っていると、

手のひらの皮膚がむくむのと

同じです。

 

またアトピー性皮膚炎の

患者さんの皮膚は、

慢性炎症によりむくんでいます。

 

ということで、

夏のアトピー性皮膚炎の

患者さんの皮膚は

がさがさする事があっても、

原則むくみます。

 

では保湿剤といわれる

外用剤について考えてみます。

 

保湿剤の主成分は種類は違えど

基本油です。

 

油を表面に塗って、

表面の水分の蒸発を防ぎます。

 

さらに保湿成分も入っています。

 

日々塗っている

ステロイド外用剤も軟膏で、

油だらけです。

 

炎症によるむくみの場合は、

何らかの手段で炎症を解消すれば

むくみは解消できます。

 

では夏のむくんだ皮膚の

炎症の軽いところに

保湿剤塗ったら

どうなるでしょうか?

 

むくみが悪くなると思います。

 

むくむと炎症をおこす物質が

血流で動かなくなるので、

炎症が治まりづらくなります。

 

ハッキリ言ってとんちんかんです。

 

当院のアトピーの患者さんは

保湿剤は原則使いません。

 

たしかにアトピー性皮膚炎の

患者さんの皮膚は、

皮膚に熱を持っていますので、

表面が乾きやすいです。

 

ですが1年を通してではないです。

 

なぜこんなとんちんかんが

まかり通るのでしょうか?

 

色んな理由が考えられますが、

一番の理由はメーカー利益主義と

考えます。

 

保湿剤は不適切使用があっても、

健康被害になる事はまずありません。

 

ですので現場の人の

付き合いの手段で

活躍することになる訳で、

そうすると利益がふくらみます。

 

次に医師の知識不足です。

 

皮膚のむくみをとる

漢方があることを

西洋医学の医師は知りません

 

それ以前に西洋医学医師は

皮膚のむくみと病気の関係を

知りません。

 

ただ、医師に悪気はありません。

 

このブログを読まれている患者さん、

保湿剤を年中塗っていませんか?

 

限りある自身の人生が

無駄なことで短くなっていませんか?

 

この話題が

治らない皮膚病の患者さんの

役に立つことをお祈り申し上げます。